熱処理(歪取り)

熱処理(特殊・歪取り)

熱処理(歪取り) ボルトに命を吹き込む、それが熱処理です。
 鋼は軟らかい状態の材料で冷間加工等により、その姿・形を精密なボルトへと変えていきます。しかし、その強さは軟らかい材料のままです。
 そこで、熱処理という方法により強靭な性質を造り込みます。まず、焼入れ処理により硬く強い性質にしますが、そのままでは硬くても脆い為焼戻し処理を施します。これらの工程を一連の自動熱処理で行なうことにより、硬くてしかも粘りのある強さを兼ね備えた強靭な高強度ボルトが誕生します。



磁性焼鈍・ガス軟窒化・ろう付け

歪取り 軟磁性部品を磁性焼鈍で低保磁力にし、ガス軟窒化で表面を固くし摺動性を向上させます。また、ろう付けで軟磁性部品と非磁性部品を結合させます。全ての設備を同じ建屋に集約していますので、製造リードタイムは1日です。
 全ての工程で、低保磁力に仕上げる処理条件と熱歪みや窒化合物層厚さによるミクロン単位の寸法変化を抑える処理条件を確立しています。さらに、社内一貫工程の為、熱処理前後の寸法変化情報を切削工程へフィードバックすることにより、切削工程の狙い値をリアルタイムで調整ができ、最終製品で精密な寸法を全
数保証できます。



調質&歪取り

歪取り シャフトなどの長尺物については、焼入れやその他加工工程においてどうしても歪みが発生してしまいます。当社では、中実と中空両方の製品について歪取りの対応が可能です。
 中実については、ロール矯正機にて1本あたり2~3秒の高速での歪取りをしています。
 中空については、内外径の同軸度や内径の真円度確保の為に、全数自動で計測とプレス矯正の出来る専用の歪取り機を導入し、1本ずつ確実な測定、矯正の作業を無人化しています。
 中実と中空の両方で製造コストを抑えた対応が可能
です。


熱処理
熱処理